【スクール】子供のころ破った障子2013/06/20 00:35

"子供のころ破った障子をいま貼替えてる"

テレビで紹介された、ある母親の短い詩です。
20年以上前なので言葉に記憶違いがあるかも知れません‥

背景はこうです。
"子供のころ、よく障子を破って叱られたものです。"
"そんな子が母となり、わが子が破った障子を貼替えていて、ふと思いました。"
"「子供には無理だったあの時の障子の貼替えを、親となった今、代ってやっているんだな」と。"

私はこの詩を、テニス指導の道しるべとして、しばしば引用して来ました。

意図はこうです。
"初級者はラリーや試合で上級者に迷惑をかけます。"
"でも迷惑をかけるのは仕方ないことです。"
"上級者になった時、嫌な顔せず、初級者の相手をしてお返しすれば良いのです。"

そんな私には、大嫌いな、ジュニアの親の精神があります。
『下手な奴とは打たされるなよ! 上手い奴とだけ打たしてもらえよ!』

この精神に出くわした時、私はそれを尊重してやろうとします。
上手い子から見れば、その子は下手な子です。
その子が尊重してほしい「下手な子と打ちたくない精神」を
相手にも尊重して、全く同じレベルの子を探します。
しかしそんな子は、なかなか存在しません。
その子には練習相手はいないと告げます。

しかしこれだけなら
根っから自己中な親か、実るほど頭をもたげる親の、強い反感を買います。
これを言わずに弱者と練習させたら、陰でもっと強烈な反感を買います。

実は、反感には情状酌量の余地もあります。
部活ではスタンダードである、冒頭の詩にある順繰りの精神は
スタートも、掛けたお金も違う、民間スクールには根付きにくいからです。

よって、私は加えて説きます。
"どの段階でも、また成長すればするほど、強者との練習は重要です。"
"しかし、成長過程では弱者との練習も不可欠です。"

自分の未熟さの認識は、強者に思い知らされますが
耐えて忍んでロブの機会は、強者相手の練習に恵まれますが
アプローチやウイナーの機会は、弱者相手の練習で恵まれるからです。

ノビノビとした攻撃は、負けて元々の強者相手では容易ですが
緊張下での攻撃は、絶対負けられない弱者相手で鍛えられるからです。
緊張下での安全策も、絶対負けられない弱者相手に鍛えられるからです。

弱者相手の思い通りのショットの蓄積は、結構自信をもたらすからです。

私はもう一つ説きます。
"弱者に快勝するテクニックとメンタルを磨くことは、大きな大会のシード選手に成長した将来、前半戦を難なく勝ち上がる能力として、上位進出をフィジカル面で大いにアシストしてくれます。"

弱者と練習したくない精神を相手にも尊重されて
運良く見つかった全く同じ実力の相手とだけ練習している子より
弱者と練習したくない精神を相手には我慢(ではないが)してもらって
強者とだけ練習した子より
強者と弱者とバランス良く練習した子の方が断然強くなります。

実績ある指導者は、全てをひっくるめて、コーディネートする能力に長けています。
私もそのコーディネートに大いに自信があります。
父母には、信じてついて来てもらいたいものです。

って、今、ちゃんとついて来てくれてます。

【スクール】重量,バランス調整で、みなみ大変身2013/06/28 02:26

みなみがピュアストームに持ち換えて、おおむね好調ながら
1st.サーブ率は、プレステージMID時代に遠く及びません。
この一月半、私はレッスンで種々の手法をみなみのサーブに施して来ました。

個人レッスンでは強烈サーブ連発なのに、試合ではフォールト連発。
こんな場合
メンタルや身体能力のせいにするのが普通のコーチでしょう。
ラケットのせいにしたら怒るのが普通のコーチでしょう。

私は、しばしば原因をラケットのスペックに求めます。
私の個人レッスン時の生徒の様相は、根拠の無い自信を創造するための仮の姿であり
スペックのアンフィットが、生徒がそれを裏付ける努力をする練習の際に、ブレーキとなることが多いですから。

木材工学専攻と建材メーカー開発部門勤務で培われた実験計画法的探究心の発動です。

一週間前、力み勝ちなみなみのために、私はエンドに脱力を生む細工を施しました。
それは、より高速なプロネーションを生み出しましたが、再現性がイマイチでした。
続いて、重量バランスの仮調整の中にプロネーションの変化を観て行きました。

エンドの細工と加重の正負の効果の相殺性に、私は内蔵ウェイト摘出の有効性を確信しました。
環境問題による内臓ウェイトの鉛から鉄への移行は、加工を阻みます。
しかし、私の生来の手先の起用さの前に不可能はほぼありません。

火曜日、仮説を実証するために加工した一本を手にしたみなみは
フラットサーブたけでなく、スピンサーブも入る入る!
おまけにボレーもストロークも絶好調!
もう一本は内蔵ウェイトの位置が異なるため、摘出量の調整に四苦八苦しましたが、重量,静的バランス,動的バランスを合わせました。

ここには、ロング加工技術,ウレタン再成型技術が欠かせません。
それらを授けて頂いたエディの伊良原社長には心から感謝します。
あの技術は、こんな形で日本のテニス発展に寄与するのです。
(言い過ぎですね。私は日本のテニスを語るまで至ってませんから。)

ここで、2013年5月11日の記事 に寄せられた疑問の声にお答えします。
Q ラケットって重さやバランスに差があるのですか?
A 重量で約15g バランスで約15mmバラツキがあります。

この差だけでもプレーに影響しますが、動的バランスのバラツキがクセ物!
同じ機種でも一本一本異なる部位に、鉄板や鉄芯が内臓されています。
時にはエンドから熱可塑性接着剤を注入してあったりします。
これらは、重量と静的バランスが揃っていたとしても、動的バランスに大きな差をもたらし、複数本中の一本の不調を生みます。

この記事は、テニス専門店テニストピアの宣伝を兼ねて鼻高々モードで書いています。
なお、この加工はウレタンの部分切除によるウェイトのピンポイント除去法を採っているため、ウレタンの再成型は行っていません。

【スクール】全中ダブルス出場権獲得2013/06/29 17:14

菜那子(取石中2),萌百子(取石中1 )チームが
近畿地区予選大会でブロック1位となり、全中出場権を獲得しました。
兵庫予選2位に6-2、京都奈良滋賀地区5位に6-2と、◯星を上げました。

◯は何色?

ご両親にとっては金かも知れません。
大阪和歌山予選を5位で通過したため、ブロック3位からの挑戦でしたから。
ともあれ、おめでとうございます。

私にとっては普通の白です。
ネットプレイ王国復活を掲げてやってきたことを考えれば
もっと大活躍して勝ってほしかったところです。
ともあれ、おめでとう!

菜那子は、全小補欠のコンソレ出場で片足の親指の先だけ突っ込んでいた
全国選手への仲間入りを、しっかり足を踏み入れることになります。
これで本校ELITEコース4年以上継続者の16名中14名(88%)が全国選手となります。
菜那子、おめでとう!

全中は、即シードと対戦しても勝てる力を付けて臨ませます!

個人レッスンで、一層サーブとネットプレイを磨きます。
それは決してダブルス偏重ではありません。
シングルスのためでもあります。

月木の外部コート出張メニューにダブルス追加も検討します。
安鳩方はじめメンバー諸君!
2人を一層鍛えてやって下さい。

土曜ダブルス強化クラスで夜8時〜11時まで
付き合ってくれている高校生,大学生,社会人の皆さん!
2人を一層鍛えてやって下さい。

近畿地区予選大会も、大阪和歌山地区予選に続いて
気持ち良く試合ができる大会運営でした。
感謝の気持ちを込めて、全中で活躍できるよう、奮闘努力致します。

【スクール】サテライト靭大会準優勝,三位2013/06/30 20:37

本日、大阪Jr.サテライト靭大会で、萌百子が準優勝、みなみが三位でした。

全中決定の翌日ゆえ、ステーキの後のデザートのようなものでした。
この場合、デザートを同じテーブルから落としてしまって悔しい思いをした子もいます。

そんなサテライト組に、他の関西Jr.出場組と幸大コーチが集結して
靭で個人レッスンと課題練習をしました。

靭にふさわしくない運動連鎖の山に驚愕!
それを瞬時に治していく自分に驚嘆!
危うく、ナルキッソスになるところの自分を戒め
そして練習をまとめました。

和気藹々と嫉視反目とは紙一重。
後者に転じること無きよう采配を振るのもコーチの努めだと
更に戒めました。